視聴覚室に戻り、篤の結果を聞く。
「おお、良かったぞ、これで今の所1位浮上や!」
「美術部は?」
「さっき前林、絵を描きすぎて腱鞘炎(けんしょうえん)になって故障しやがった、客少なくなったらしいぞ」
「あいつ、ついてないなあ」
篤がつぶやく。
いや、お前も大概ついてないぞ。
「何はともあれ後は吹奏楽の公演が強敵だな」
「ああ、こっちは競馬中継と天斗の話しかないからな、頼むぞ天斗」
「と言っても俺、面白い話するのは無理だぞ」
「誰もそんなの期待してないから安心しろ」
「まったくだ」
潤也が納得する。
お前なんか授業みたいな話だったくせに。
そうこうしてる内に俺の話の時間が来た。
あらかじめ頼んでおいた俺の友人たち(男限定)も約束どおりきてくれた。
「初心者の馬券の購入方」
これで勝負することにした。
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結果
「惜しかったなー」
「まあ92票ついたら完敗じゃねーか」
「んー」
俺の時間で来たのは40人。
ほかに比べたら多かったのだが、残りはほとんど吹奏楽の公演に行ったので、一位の座は取れなかった。
「さすがに吹奏楽には勝てなかったか」
「まあ映画部には圧勝したからいいんないか?」
「あそこ最悪やったらしいね」
映画部の映画を見た客から
「チケット返せ!!」
との罵声が山ほど飛んだくらいサムかったらしい。
1位 吹奏楽
2位 競馬同好会
3位 美術部
となった。