翌日
昨日は夜うっかり寝てしまったので、朝6時におきて海南に借りたCDをMDに落としている。
普段起きられないのに何でこんなときに限っては起きる事が出来るのだろう。
9時半頃に二人とも集まった。
雄一郎に切符を渡し、電車に乗る。
「そうゆーたら日当聞いてなかったわ」
「お前もあそこになじんできたみたいだな」
「ま、オーナーやったら満足行く額くれるやろ」
「ああ、日当は夏と同じ8500円+残業手当も付くぞ」
「ぬおーーー、稼ぐで〜!!」
電車が動く前から雄一郎は気合入りまくりだ。
しかし興奮しきった雄一郎は電車が動くとほぼ同時に船を漕ぎ出し、
名塩を越えたころには爆睡していた。
仕方なくMDを取り出しさっき買ったスポーツ新聞を読む。
海南に借りた音楽は結構俺に合っていて楽しい。
気楽な旅となった。
やがて駅に着きバスに乗る。
今日は食堂には出ず遊んでいいことになっているからさっさと行ってスキーでもやるか。
しかしこのバスがなかなかだるい。
「なあ天斗」
「何だ」
「冬は観登くるんか?」
「ああ、お前が行くから観登はいらないんだってさ」
「そうか、まあ俺ひとりでも何とかなるんやけどな!がーはははは」
「第一、あいつがバイトに来たのはこの前の夏が始めてだしな」
「なるほどなるほど」
「ただ遊びに来るかもみたいな事は言ってたぞ」
「畜生、人が勤労の汗を流しているときに奴は…」
その人様の遊ぶ金を当てにしてんのはお前のくせに。