次は篤だ。
「おい篤、買っただろ!」
「買っテなイ」
「は?何でだよ!」
「昨日、夢でヒシミラクルが来るってお告げがあって・・・」
「で、タップを切ったのか?」
「ああ、ばっさり切った」
がちゃり
今年度最後の競馬は俺たちには至福の、篤のみは地獄の有馬記念で幕を閉じた。
その後の宴会は大変なものだった。
おじさんが
「今日は100万使う」
とか絶叫してた。
翌日は誰も起きることが出来ず、昼飯が朝飯になった。
飯を食った後、銀行に行き、恐ろしい入金額を確認した。
おじさんからキャッシュで148万貰う。
雄一郎と俺はそのまま預金する。
「俺、こんな金額通帳に入ったの初めてやわ」
「ああ、俺もだ」
また今夜も祝勝パーティーが繰り広げられ、12/23は終わった。
12/24
クリスマスはやはり客が多い。
カップルばかりだ。
いつもなら不細工なカップルを見たら
「死ね、クソどもが」
と毒付く雄一郎も、今日は天使の笑顔で接客している。
金持ち喧嘩せずとは良く言ったものだ。
その笑顔はナイター時間帯になっても決して崩れることはなかった。