おじさんの家に帰る。
「疲れたー」
三人で崩れ落ちているところにおばさんが来た。
「天ちゃん、女の子から電話あったよ」
「女!」
俺より先に雄一郎が反応した。
「誰?」
「飛鳥さんって言ってたよ、電話あったって伝えてくれるだけで良いって」
・・・海南だ。
「おい、飛鳥って誰や!」
「ああ、今度習おうと思ってるパソコンの講師だ、こっちに電話くれって言っといたんだ」
とっさに思い付いた言い訳だ。
「アホか、ほんだら教室名言うやろうが!」
明らかに疑っている。
「最近は習いに来る人が恥ずかしくないように個人名で電話してくるんだってさ、家族とかに内緒で習う奴もいるらしいからな」
「ほー、なるほどなー」
あっさり納得してくれた。
なかなか説得力あったな。
昔テレビで増毛屋とかかつら屋がそう言うって見たからな。
何でも覚えておくもんだ。
メシを食い、酒を飲んだら昨日までの宴会もたたって眠くなってきた。
雄一郎とおじさんはすでに30分前に爆睡している
俺はと言うと、クリスマス関連のつまらんテレビを見ている。
寝ようかな。
おばさんにおやすみを言おうとしたら電話がかかってきた。
むぅ、寝そびれた。
仕方なくテレビに目をやる。
美男美女が抱き合っている。
こんなの見て何が楽しいんだか。
「天ちゃん、飛鳥さん」
おばさんが嬉しそうに俺に言う。
「あ、ああ」
「若い先生ねぇ」
「は、ははは」
恥ずかしくなって電話のところに急ぐ。