年も越し、三が日も過ぎると毎年一気に暇になる。
雄一郎は5日までバイトをする。
俺はと言うとその前日に帰った。
「おばさん、お世話になりました」
「これ、持って行ってあげな」
おばさんは小さい天使のキーホルダーを俺に持たせてくれた。
「誰に?」
「確か〜、パソコン教室の〜先生の〜〜」
「あーーーーー!!」
「たぶん本名じゃないだろうけど、飛鳥ちゃんに〜」
「もういいからーーー!!」
「最近の教室は手袋まで送ってくれるんだもんねー」
「やめてくれーー!!」
散々冷やかされた。
電車に乗る。
海南に借りた音楽を聴く。
さーて、なにしようか。
宝塚に着き、百貨店に寄って阪急に乗り換える。
家に着き、荷物を置いて押入れをあさる。
あった。
2年前に雄一郎たちとやった「どきっ!男だらけのクリスマス祭」の時のサンタの衣装だ。
リザーブユアハート号にまたがり、病院へ向かう。
エレベーターに乗り、いつもの部屋に行く前にトイレに行く。
時期はずれのサンタクロースは完成。
入院している子供に囲まれる。
「サンタさんサンタさん!」
「プレゼントちょーだい!」
「ダメダメ、渡し忘れた子に渡しに来たんだよ」
しかしそんな事を言っても聞くほど子供は甘くない。
一応こんなこともあろうかと一緒に持ってきたお菓子を渡して子供をまき、その隙をついて逃げる。