どんどん日は経っていく。
いよいよ修学旅行をあさってに控える。
「重役、あさって遅刻したら面白いのにな」
すれ違いざまに校長に笑いながら言われる。
どんな学校だ。
授業も終わり、今日の馬券を買いに同好会が集合をする。
今日の買い目は正直めちゃくちゃだった。
皆あさっての修学旅行が楽しみで、意識がそちらにしか行かないようだった。
俺たちには珍しく、メインレースを見ずに阪神競馬場を出て、ビッグボーイでドリンクバーなどをすすりながら明日の予想をした。
「明日の予想も何だが、修学旅行の準備は済んだか?」
潤也が切り出す。
「まだまだやな、俺の愛蔵エロ本のチョイスが決まらん」
雄一郎は相変わらず雄一郎だ。
「いよいよ俺の待ち望んだ修学旅行だからな」
篤の目の色は変わっている。
「5日目だけは根性入れんとな」
「そうやな、この修学旅行5日目の為にこの学校に入学した奴もいるぐらいやしな」
雄一郎も色めき立っている。
「なんかあったっけか、自由行動が?」
俺は連中に尋ねた。
「何?お前ボケてんのか?」
ボケの代名詞とも思える雄一郎に言い放たれた。
「そうか、お前女嫌いだから興味ないもんな」
潤也が入ってくる。
「2日目まではスキー、3日目は小樽札幌の観光、4日目はクラブ行動、5日目は」
「学年の男が女子の名札をひいて出た女とペアになって一日を行動する擬似恋愛行動だ」
「あの擬似恋愛行動ってそんなんだったのか!」
俺はファミレスで声を上げてしまった。
知らなかった。
参ったな、かなり修学旅行が憂鬱になってきた。