「俺、美幸ちゃんがいいな〜」
「アホ、俺かて美幸ちゃんがええわい!」
雄一郎と篤はクジを引く前から言い争っている。
「確か男のほうが多いから教師も入るんだよな」
「ああ、5日目だけの為に鈴木先生が修学旅行同行だからな」
「たしかおばあさんが北海道にいるからという名目だって」
「じゃあ俺は鈴木先生がいい」
潤也は真面目な顔をしながら顔を赤くしている。
「最近は年上の魅力も・・・」
篤も鈴木先生側に流れている。
「クラブ行動はばんえい競馬観戦か牧場めぐりでいいよな」
潤也が話を元に戻す。
「そうやな、やっぱ馬見たいしな」
同好会会長の雄一郎がしめる。
「でもその期間、ばんえいは帯広だからかなり遠いぞ」
「じゃあ場外で買って牧場めぐりしようや」
「そうだな」
俺もやっと正気を取り戻して発言をした。
篤の島流しの時間になったので解散となる。
家に帰るまで5日目事ばっかり考えていた。
憂鬱だな。
日曜日。
朝から阪神競馬場に行く。
昨日と同じように10レースで解散。
皆明日からの準備が出来ていないらしい。
「おい、金を大目に持って来いよ」
「わかってるさ、俺は有馬記念の貯金がまだたんまり残ってるからな」
潤也が俺に話を振る。
「あ、ああ、当たったからな」
俺たちは140万ほど・・・
雄一郎とバス代くらいは出そうという事になった。
冬のバイト代もかなりあるしな。