翌日
クラブ行動という事で朝早くから皆が自由に動いている。
帰宅部の連中は5人一組にならされて色々出掛けている。
俺達競馬同好会も早々とバスに乗り、静内へ行く。
優駿SS、CBスタッド、明和牧場を回った。
「オグリキャップだ!」
「産駒は走らんけどな」
一回りしてからばんえい競馬を静内の場外で買う。
「ここで馬券売ってるのか?」
「ただの汚い小屋じゃないか」
俺たちの地元とはかけ離れた世界を堪能し、バスに乗り込んだ。
「三時間かかるんだろ?」
「おお、行きもそのくらいやったしな」
「雄一郎と天斗に感謝しなきゃな」
篤はバス代を持ってもらったのが本当にうれしかったらしい。
「俺も勝ったのにスマンな」
潤也も続いて言う。
「バス予約してもらったしな」
俺が返事をする。
「そうやで、予約無しやったら乗られへんなんか知らんかったもんな」
「さすがは潤也、ネットマニア」
「篤、褒めてんのか、けなしてんのかどっちだ?」
似たような人種のいるバスに乗り、一路札幌に向かう。
札幌に近づいてきた頃に篤がつぶやいた。
「多分俺たちくらいだろうな」
「何が?」
「雪祭りも見ないでやりたいことやってるのって」
「たぶんな」
俺もそう思う。
「他の連中は何処行ってんだろーな」
「雪祭りとかじゃないか?」
「野球部は門別で試合らしいぞ」
「えげつないなー」
「女っけ全く無いけど、本当に楽しいよな、この同好会」
篤はつぶやいた。
「そうだな」
俺も同感だ。