あらかた彼女持ちの奴が終わったらしく、くじ引きもすいすい終わる。
「おい、篤やぞ」
「あいつ去年の有馬からクジ運無いからな」
「無いどころかマイナスやぞ、あいつ事の次第によっちゃ・・・」
「おい、段上で篤のひざが一瞬堕ちたぞ」
「相手は誰なんやろ?」
「おい、あいつ確か」
「岩鉄 美紀 柔道78kg級で国体出た奴や」
文化祭の時に職員室前の掲示板で見た奴だな。
「篤、終わったな」
「おい天斗、岩鉄まんざらじゃなさそうやぞ」
国体選手は篤がことのほかお気に入りのようで、腕を組んで部屋を出て行った。
「腕を組む女の方がガタイデカかったぞ」
「ニューカップル誕生やな」
人の不幸は蜜の味だな。
半分終わり、4分の3が終わってもいまだに出ないのが美幸と海南だ。
「学年NO1とNO2が残ってるなんて俺は幸せや!」
雄一郎のテンションは上がりっぱなしだ。
誰もお前に当たると決まっていないのではないのか?
「お、潤也の番やな」
「何かぶつぶつ言ってるぞ」
「統計的に見て指で触った感じの一番指に引っかかる、いわゆる抵抗の残った新しいのが鈴木先生か海南さんと推測される、しかし海南さんは数回使ったことがあるだろうからピンと名札の接続部分の一番弱っていなさそうなのが・・・」
「あいつ、本気で鈴木先生狙いに行ってるな」
「海南ちゃんって分かっても捨てる気やな」
「・・・おかしい、新しそうなのが一個しかない」
「潤也迷ってるぞ」
「一個しか無いってゆーとるな」
「ならばこれだぁ!!」
潤也はデータに基づいて鈴木先生を引き当てた。
「よっしゃあぁぁぁぁ!!」
「やりやがったか!」
「潤也のデータ、恐るべしだな」