第七章
進級の行方
楽しかった修学旅行も終わり、後は憂鬱なテストぐらいになった。
本当に3学期はあっという間に過ぎようとしている。
我が競馬同好会には新しい武器が入ってきた。
同好会室で潤也が家から録画してきた昨日の水曜調教VTRを見る。
「ケーブルテレビに入ったからな」
「俺、スカパーでしか見られないんだと思ってた」
俺もそうだ。
「何言ってんだよ、スカパーもケーブルテレビも一緒だってーの」
「意味が分からん」
篤は機械にからっきし弱い。
「で、いくらするんだ?」
「月に3500円とグリーンチャンネル足したら1200円追加だ」
「1200円って競馬新聞と木金のスポーツ新聞買うより安いやんけ!」
「これあったら家がウインズじゃないか」
初めてグリーンチャンネルを見る篤は大興奮だ。
俺と雄一郎はおじさんのところで見てるからな。
「しかしこれはうれしいな」
「ホンマやで、こうやって木曜もアツい予想が出来るわけやしな」
「俺は家では参考レースも見れる」
俺も親にケーブルテレビに入るよう頼んでみよう。