「それもそーやけどや、いよいよ明日やな」

「何が」

「バレンタインやないか」

そういえば今日は2/13か。

正直全然興味がない。

「そうだよ、明日なんだよ!」

篤はこの間の修学旅行の恨みをここで晴らさんと意気込んでいる。

「皆似たりよったりの数だからな」

潤也の言うように確かに去年の俺たちの数は似たり寄ったりだった。

「俺は別にどうでも」

「天斗は気取りやがって、なー」

「全くだ、すかしやがって」

「死ね」

総スカンを食らった。

「潤也、死ねはねぇだろ」

「うるさい、お前去年一番だったからって」

「貰ったって返しが面倒なだけじゃないか」

「そんな事言ったってお前返さないじゃないか」

「忘れるだけだ」

「まあええわ、俺今年は何個かな〜」

そんな会話をしながら各馬の調教具合を確認。

「じゃ、おつかれー」

帰る頃にはすっかり暗くなっていた。

病院に行く。

「じゃあお願いします」

「はい、お預かりしときますね」

看護婦さんに連絡物を渡す。

「明日には会えると思いますよ」

「俺は別に、海南に無理するなって伝えてください」

海南は修学旅行の疲れが出たようで、修学旅行から帰ってきて一度も面会できない状況になっている。

看護婦さんが言うには海南は元気らしいんだけど、大事を取ってとの事だった。

それにしちゃ長すぎないか。
もう5日目だ。

俺が疲れさせたんだろうか。

自責の念が俺を襲う。

明日会えるんなら謝ろう。