話しながら海南のベットの横に写真立てが増えているのに気づいた。

「それ何の写真だ?」

「あ、これ?修学旅行のだよ」

そう言えば写るんです海南に渡しっぱだった。

「すまん、カメラ渡しっぱなしだったな」

「ううん、看護婦さんに頼んだから、ちょうど今日出来て星野君にも渡そうと思ってた所だったんだよ」

「最終日、結構取りまくったもんな」

北海道の景色とか、空港とか。

海南を先生たちと一緒に撮ってやったりもしたな。

あの後海南と鈴木先生は凄い仲良くなったみたいだったし。

海南と一緒に撮って欲しいって言う野郎も多発してたけどな。

俺見たら皆逃げやがって。


「へえ、で、何入れたんだ?」

「え、あの」

「まずかったか?」

「そう言う訳じゃなくて、まだちょっと見るのが恥ずかしくて」

閉じた写真立てを手渡される。


2枚入る写真立て。

「えらくかわいい写真立てだな」

写真立てを開く。

「どっちも俺が写ってる」


当然写真は二枚入っていて、その上に小さくコメントが書かれたかわいらしい紙が貼ってあった。

『あったかかった雪祭り』とコメントが打たれている写真は、雪祭りの時に謎の関西人にそそのかされてくっついた写真だ。

多分一番二人がくっついている写真なんだろう。

「こうやって見たら凄いくっついてるな」

謎の関西人の腕が良かったのか、そそのかし方が巧かったのかは分からないが、かなり自然にくっついている。

「ど、どう見ても本当のカップルだよね」

写真を見ただけでまた赤くなっている海南。

「そうだな、案外自然な感じがするもんな」

「私もそう思ったんだ」