日は過ぎてテスト1日前。

いつものように海南にノートを借りる。

ぴるるるる

ぴるるるる

「はい星野です」

「天斗〜、俺やー」

やはりか。

雄一郎は今回も頼ってきた。

「お前何点足りないんだ?」

「もう何が足らんって全部足らん」

すでに答えにもなっていない。

「何点いるんだ」

「70以上は」

「わかった、FAX流すから」

「FAXいらんから例のカンニングを頼んだー」

「今回で最後だぞ」

「恩に着る、一緒に3年になろう、いやならせて下さい!」

全く憎めない奴だ。

「でも一応ばれたら困るだろうからFAX見て勉強しとけ」

「何から何まで心配してくれてすまねぇ」

「それより巧くいったらなんか奢れ」

「春休みWingオールでおごる」

「ああ、そういえば最近行ってないな」



こうしてテストは始まる。

雄一郎のカンニング筆箱は抜群の効力を発揮し、問題なく点を取って行く。

テストは終わり翌日放課後発表が行われる。


一位は久々に美幸が返り咲いた。

二位に海南。

三位は潤也。

四位が俺。


雄一郎は17位と巧くやりやがった。


「天斗――――!」

雄一郎が抱きついてくる。

「点数超えたぞ! 3年じゃーー!」

「良かったな、俺もばっちりだ」

「同好会員全員三年じゃー!!」


そこに山本が現れる。

「よう、ギリギリコンビ」

「先生やめてくださいよー」

雄一郎はテンション高く山本にからむ。