「田原はともかく星野は絶対無理だと思ったんだがなぁ」

「俺もだ」

「まあ授業数足らないけどな」

「あかんやん!」

「マジか、山本」

「4教科の出席が足らんな」



忘れてた。

授業数の事完全に忘れてた。

「4教科って! じゃあ星野はダブリですか、先生」

うちは3教科落としても仮進級が出来る。

4だとダブリだ。

「星野は来年も修学旅行か、先生」

やばい。

「ま、校長が点数も良かったしってな、単位落とし無しの特進だ」

「マジか!」

「海南に感謝しとけよ、星野」

そう言って山本は職員室に戻っていった。

「サンキューな、山本」

手を上げて返事する山本。

「よっしゃー!」

「天斗、良かったな」

潤也も声をかけてくる。

「ああ、助かったぜ」

「まあこの成績で落としたら詐欺だぜ」

篤も居た。

「よっしゃ、全員進級や、来年もがんばろーや!」

「おー!」

今日は祝いだとそのまま神戸屋に向かう。


下駄箱で鈴木先生に会う。

「あら、米田君に星野君」

潤也のほうが先に名前が出たのは珍しいな。

「鈴木先生じゅってーーむ!」

テンションの上がりきった雄一郎はもう止まらない。

「星野君、進級おめでとう」

「知ってたんですか?」

「知らない教師は居ないわよ」

「?」

「なんでっすか?」

雄一郎が話を聞きだそうとする。

「内緒だよ〜」

「ああ」