鈴木先生が言うには、俺の進級は本当は何点取っても無理だったそうだ。

授業数が2年連続足りないのは無理だと。

ただ校長にうんと言わせたのは山本が食い下がったからだそうだ。

星野は必ず来年やると。

現に海南の世話は自分ではなく星野がやっているんだと。

2年の職員会議で数時間俺の特進適用を説得してくれたらしい。

「山本っていい奴だな」

篤がつぶやく。

「ああ」

「でも女出来ないよな」

「それ言っちゃ可哀想だよ〜」

珍しく篤のネタで皆が大爆笑。

そうか、山本が助けてくれたのか。


来年は頑張ってやるか。



神戸屋で散々騒いだあといつものように病院へ行く。

一番の恩人の下へ。

海南に進級の報告に。

鈴木先生が言うには海南も特進が取れたらしいからな。



「おめでとう!」

「いや、海南のおかげだ」


試験前と同じ会話が続く