さっそく新しいクラスに行く。

出席番号順に座らされる。

「今年一年担当する山本だ、数名は去年と代わらんのもいるが改めてよろしく頼む」

簡単に挨拶した後、始業式で体育館に並ばされる。

「では校長から」

「今年一年間、三年生は死ぬ気で頑張れ、他の学年は死なない程度に頑張れ」

「ありがとうございました」

相変わらず校長の話は短い。

これだけのために集まったのかと思うとがばかばかしくなってくるくらいだ。

再度教室に集まる。

教科書やら何やらを受け取る。

こんな重いの持って帰れるか、置いて帰ろう。

「星野、ちょっと来い」

山本に呼ばれる。

仕方なく前に行く。

「これ、海南に持って行ってくれ」

「俺がか?」

「お前以外に誰がいるんだよ」

「女子とか居るだろうよ」

「お前はこの仕事がなきゃロクに学校に来ないからな」

言われて見ればその通りだ。

「一年間か?」

「一年間だな」

「・・・しゃーねーな」

「こら天斗―! ワシがその役狙っとってんぞー!」

雄一郎が絶叫する。

「ちくしょー!」

「先生、ひいきだ!」

「うるさいうるさい、決まってんだから仕方ないだろ」


「で、山本」

「なんだ?」

「俺が持って行く事、海南は知ってるのか?」

「いいや、同じクラスなのも知らんな」

「そうか、わかった」

ブーイングを受けながら席に戻る。


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