「おっす」
「待ってたよ」
「待ってた?」
「星野君、部員まだ見つからないんだよね」
「なんで分かるんだ?」
「昨日山本先生が来てくれてね、もし見つからないようだったらここにきてもらって欲しいってお願いしたの」
「どう言う事だ?」
「星野君、私競馬同好会に入部します」
「はぁ?」
「これでクラブになるんだよね」
「駄目だ、それは駄目だよ海南」
「どうして?」
「これ以上俺は海南を利用しちゃいけない」
「違うよ、私が入部したいんだよ」
「俺に気を使わなくて良いから」
「それもあるんだけどね、でも違うの」
「え?」
「去年の文化祭の最後負けちゃったでしょ、あのときの皆の悔しそうな顔がね、忘れられないんだ」
「・・・」
「打ち上げもね、本当に楽しかった」
「・・・楽しかったな」
「あの場所がなくなるのは寂しいよ」
「・・・ああ」
「それと、私もあの中にいられたら、きっと楽しいよ」
「・・・」
「ただ学校にほとんど行けないから皆に迷惑かけたり、変に気を使わせたりするかなって思うとね」
「それは全然ない」
「じゃあ入部します」
「いいんだな、今日入部したら卒業まで退部できないんだぞ」
「うん」
「じゃあ、この入部希望用紙に書いて」
3-6 海南 夕菜
「海南、ありがとうな」
「別に良いよ〜」
「じゃあ学校行って戻ってくるから、何かお礼するから考えといてくれ!」