最後は聞こえたか聞こえないかわからないほどの猛ダッシュで学校に戻る。
皆はすでに同好会室に戻っているようだ。
「やったぞ、入部希望者だ!」
お通夜の会場のような同好会室のドアを力いっぱい開ける。
「マジか!」
お通夜のようだった同好会室が一気に明るくなる。
「誰? 誰が入部したんだ、天斗!」
「海南が入部したいって」
「よっしゃー! これでクラブじゃーー!」
お通夜会場はいきなりリオのカーニバルを彷彿させるほどのお祭り騒ぎになった。
「天斗、職員室行くぞ、篤と潤也とはじめは祝いの準備や! 何か買ってこーい!」
「おっしゃー!」
雄一郎と職員室に行く。
必要書類を担当教師の今井に渡す。
「顧問の先生は?」
忘れてた。
奥を見ると山本一人がいる。
普通この時間は一杯いるはずなのに。
仕方ない、山本に頼み込もう。
「山本、顧問になってくれ!」
「競馬のか、勘弁してくれよ〜」
「と言うかここで断られたらすべてが終わっちまう」
「頼んますわ、先生〜」
「ん〜」
「マジで頼む」
「よし、じゃあこの条件を飲んだら聞いてやろう」
「何だ?」
「お前ら同好会員全員大学受験すんのか?」
「ウチ、エスカレーターで大学行けますやん」
「それも含めてだ」
「そのつもりですけど」
「星野は後一つ別の大学を受験するのが条件だ、それを飲むなら喜んで顧問になってやる」
「何処でもいいのか?」
「馬鹿か、ウチより低かったら駄目に決まってるじゃないか」
「ほとんど国公立しかないじゃないか」
「そう言う事だ」
「まあ受けるくらいなら受けてやる」
「よし成立だ」