「夏休みなんだけどね」
「ああ」
「私ね、海ときれいな星空が見たいんだ」
「星?」
「うん、病院の窓からじゃなくてね、北海道で見たようなきれいな星空をもう一回見たいの」
「そんな事なら全然問題ない」
「でも夜まで付き合ってもらわなきゃだし」
「問題ない、きれいな星、見に行こうぜ」
「でもいやなら良いよ、星野君女の子嫌いだし」
「いや、俺も毎年きれいな夏の空見てるからさ、今年講習でいつものバイト行けないからちょうど良いや」
「ありがとう」
「土日なら講習もないしな、その辺で行こうぜ」
「うん」
「8月に入ってからでいいか?」
「うん」
「そうだな、8/10 日曜ってのはどうだ?」
「じゃあその日で」
「海もだったらやっぱ日本海かな?」
「海行った事ないからわかんないんだ」
「マジ?」
「うん」
「じゃあおじさんのところにでも行こうか」
「え、でも迷惑じゃ」
「いやいや、どうせ雄一郎もいるし、多分観登もいるだろうし」
「みんと?」
「ああ、バイトの女さ、雄一郎の弟子だな」
「へー」
「俺から言っとくから」
「うん」
「でも日本海じゃ日帰りはしんどいかな〜、体力は大丈夫か?」
「うん」
「よし、じゃあ楽しみが出来たし、俺も明日から頑張るわ」
「うん、わがまま言ってごめんなさい」
「じゃ、又明日寄るわ」
「はい」
がらがらがら
海か。
まあ一日くらいなら息抜きも良いだろう。
多分。
・・・
マテ
俺、いま何ちゅう約束したんだ?
海南と旅行??
女と?
電車で何話すんだ?
なんか犯罪でも頼まれるのかと思って緊張してたら、全然問題ないことだったからあっさり引き受けちまったけど。
・・・失敗したかな?
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