そろそろ夕暮れ時だ。


「じゃあ帰るか」


「うん」


「おじさん、この辺で星がきれいに見れるのってどこ?」


「そりゃウチの辺りだろ」


「おじさんの家は遠いよ」


「何?星が見たいのか?」


「うん、海南がね」


「星が出るには早いぞ」


「だから帰りの電車の途中で降りようかなって」


「うーん、あまり知らんなぁ、どこでも見れるようなもんだけど、うちの辺りが一番見えると思うけどなぁ」


「泊まりはなぁ、海南」

そう言って海南を見ると少し疲れた顔をしている。


「海南、疲れたか?」


「ううん、大丈夫」

少しはしゃぎすぎたのか、海南の顔が少し青白い気がする


「疲れたんだろ?」


「少しだけ」

失敗した、少しはしゃがせすぎた。


「少し休んで帰ろう」

俺たちは海の家で休むことにした。

五時を越えた。


「おい天斗、あの子帰れるのか?」


「うん、たぶん」


「もしあの子が大丈夫ならうちで泊まったらどうだ?」


「んー」


「星も見れるし、最悪俺のバイク貸すから、急ぎで病院とか行くならそれで帰ってもいいしな」


「うん、聞いてみるよ」


「海南、無理だとわかって聞くけどな、おじさんがうちの近所星綺麗だから泊まったらどうかって」


「え?」


「家帰るにも体力いるしな、ただ家の人とか病院がアレだから」


「それはどっちも大丈夫だけど」


「なら泊まっていったらどうかな?明日ゆっくり帰ったほうが俺もいいと思う」


「でも」


「男と女は部屋が別だし、何だったら俺等外で寝るし」


「ううん、それは一緒でもいいんだけどね、見ず知らずの私なんかが泊めてもらうのは悪いから」


「馬鹿、んなわけあるか、むしろ伯父さんが泊まってけって言ってくれてるんだ」


「いいのかな?」


「ああ、それは全然問題ないと思うぞ、むしろ・・・」


「むしろ?」


「おばさんが大喜びすると思う」


「そうなの?」


「かなりな」


「じゃあお言葉に甘えて」


「よし、じゃあおじさんに言ってくる」

伯父さんに泊まることを伝える間に海南は病院とうちの人に電話しに公衆電話に行った。


怒られたら帰るか