しばらくして海南が戻ってきた。


「どうだった?」


「うん、泊まった方が良いって言われたよ」


「どっちにもか?」


「どっちにもだよ」

大らかだな

おじさんに改めて頼むと雄一郎が踊りまくっている。


「海南ちゃんとお泊り〜ぃぃぃ」

能天気だな。



海南と俺は、先に電車で伯父さんの家に向かう。

一時間程で到着


「おばさん、こんばんわー」

奥からおばさんが出迎えに来る


「いらっしゃい」


「あの、いきなりおじゃましまして」


「いいのいいの、堅い話は、ええっと確か」


「あの、海南と申します」


「あれー、飛鳥ちゃんじゃなかったっけ?」

おばさんは意地悪く笑う。


「あ、あの、その節も・・・」


「あはははは、かわいいねぇ」

海南の顔は真っ赤だ。


「おばさん、からかっちゃ駄目だって」


「はいはい、海南ちゃん疲れてるならお布団ひいてるから横になりなね」


「いえ、大丈夫です、私も何かお手伝いします」


「いいよ、お客さんなんだから」


「いえ、何でも言ってください」


「天ちゃんの彼女にそんなことさせられないよー」


「彼女!」


「おばさん、海南は彼女とかじゃないから」


「あら〜、お泊りする仲なのに?」


「あの、私なんかが彼女だったら星野くんに迷惑ですから」


「まあその話はなんかしながらゆっくり聞くことにしましょうね」


「おばさん、喜びすぎ」


「わかる〜」

俺たちは二階のそれぞれの部屋に荷物を置いて下に下りた。

本人のたっての願いで、海南はメシの支度を手伝うことになった。



俺は風呂を洗って湯を張っておく。


しばらくするとおじさんたちが帰ってきた。


「つーかーれーたーーーー」

観登は相変わらず疲れている。


「観登、お疲れ」


「天ちゃんずるいよ、先に帰るなんて」


「馬鹿、俺は仕事じゃないっての」


「海南ちゃーん! 帰ってきたでーー!」


「お帰りなさい、田原君」


「・・・ああ、俺は幸せや、もう死んでもええ」


みんなが風呂に入ってからメシをみんなで食う。


「社長婦人、これおいしいですわー」


「海南ちゃんが作ったのよ」


「海南ちゃんが作ったと思うとなお美味しいっすわーー」


「確かにうまいな」


「そんなことないよ、おねえさんが教えてくれたから」


「まあ海南ちゃん、おねえさんってお上手ねー」