しばらく二人で空を見上げる。
「なあ」
「え?」
沈黙に耐えられず俺が話を切り出す格好になった。
「海南さぁ、男嫌いなのにな、今大丈夫なのか?」
「少しは緊張してるけど、ぜんぜん平気だよ、星野君は?」
「俺も同じだな」
また沈黙
「海南は何で男が嫌いになったんだ?」
「男の子が怖かったんだよ」
「怖かった?」
「小学校の時、ある男の子によくいじめられてたから」
「そいつ、海南のことが好きだったんじゃないのか?」
「さぁ、よくわかんない、でもそれから敬遠するようになっちゃって」
「なるほどねぇ、たまに学校言ったら囲まれるしな」
「あれは本当に怖いよ」
「ははははは、海南はモテるからな」
「珍しいだけじゃないのかなぁ」
「雄一郎曰く、校内NO.1なんだってさ」
「そんな事ないよ、もっとかわいい子はいっぱいいるよ!」
「謙遜しますなぁ」
「星野君の彼女のほうがかわいいと思うけど」
「は、俺? どこに?」
「ほら、文化祭の時に机にケーキもって来てくれた・・・」
文化祭?
「仲良さそうに話してた・・・」
「ああ、美幸か」
「そうそう、成績優秀の」
「馬鹿野郎! あんなの全然彼女じゃねぇ!!」
「そうなの?」
「ただの幼馴染、家が隣ってだけだ」
「そうなんだ」
「第一俺だって女が苦手だって初めっから言ってるじゃねーか」
「そうだけど、ねぇ、何で星野君は女の子が嫌いになっちゃったの?」
「・・・」
「ごめんね、言えなかったら良いよ」
「いや、俺も聞いたからな、言うよ」
「ごめんね」
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