第十章
夢の引継ぎ



暑い。



9月に入ってもやっぱりまだ暑い。


夏休みも終わり、いつものように学校が始まる。


「そろそろ学部だけでも決めろよ」

山本がそう言って教室を出て行った。



そんな事言ったってやりたいことがみつからねぇしな。


適当に受験して、だめでしたって言ってウチの大学行くかな。


雄一郎もウチの大学行くって言ってたしな。




・・・問題は卒業できるかだな、あいつ。



今日もいつもの病院へ。


開けなれたドアを開け、中にいるヤツとの対面。


「よう」


「いらっしゃい」


いつものように雑談をして帰る。


「じゃあ帰るわ」


「あ、私も1階に用があるから」


今日は海南と1階に下りることになった。


1階に降り、エレベーター前の角を曲がった時だった。