その三日後の夜。
夜8時頃に電話がなる。
「もしもし」
「星野さんですか?」
海南の病院からだった。
海南の面会ができるようになったらしい。
明日会えるのか。
学校終わって、渡すもの持って・・・
いつものようにドアを開けばそこに海南がいる
俺は確かにそう思ったはずだった。
しかし俺は自転車をこいでいた。
山本の言葉が気になったとかじゃない。
自然に病院に向かっていた。
自転車を放り投げるように停め、階段を駆け登る。
315号室の部屋をノックもせずに勢い良く開く。
「海南!」
「ほしのくん」
少しやつれた海南がベットで横たわっていた。
「ごめんね星野君、何度も来てもらってたみたいで」
「馬鹿か、そんなつまらないこと気にしなくて良い、そんなことより大丈夫か、海南」
「うん、今のところは何とか」
「よかった、無事で本当によかった」
そうは言ったものの海南はまったく元気がない。
「でも先生にね、しばらくしたら学校に言っていいっていってもらったんだ」
海南がうれしそうに話す。