昼飯を食って、授業をサボってハジメと3人で園田へ。
広報課に通してもらう。
「色々お聞きしたいことが」
雄一郎は言葉巧みにいろんな質問を織り交ぜてこっちのペースに引き込む。
30分ほどした時に勝負に出た。
「で、ですね、僕ら今年の学園祭で映画撮ることになりまして」
「ほうほう」
「競馬倶楽部ですから競馬のモノを撮りたいと、厩舎とかで撮影させていただけないかとですね」
「うーーん」
「けっして邪魔はしません! 僕ら純粋に園田のファンなんです!」
「うーーーん」
「30分ほどで全部のシーン撮り終えますから」
そういった話中に、向こうからえらいさんっぽい人が出てきた。
「いいんじゃないか、田中先生からのお話だし、田中先生のところで撮影させてあげれば」
「いいんですか、課長?」
「ああ、ただし出来上がった映画は一本ウチにもまわしてくださいね、いい作品なら広告に使おう」
「課長!話がわかる!!」
雄一郎はどこに行っても雄一郎だ。
「私もあそこの学園のOBでね」
「そうだったんですか」
「懐かしいなぁ」
「もし良かったら先輩、ウチの文化祭にいらしてください」
「ああ、ぜひ行かせてもらうよ」
「レースシーンも必要なら撮って行くといい」
「ありがとうございます!」
ハジメの所の馬を管理している田中先生のところに連れて行ってもらう。
「じゃあ明日からお願いします」
「おうおう、いつでも来ぃや」
帰ってみんなに話す。
「そうか、良かったな!」
「地下馬道も撮らせてもらおうぜ!エンディングはそこだ!」
作家魂が燃え上がったのか、最後の所の訂正を始めた。
「山本と鈴木先生には出演OK貰っといたぞ」
「さすがだな、潤也」
「会社のシーンは学校でいいのか?」
「職員室いじって何とかしようや」
「そうだな」
「問題は・・・」
「何かあるのか、篤」
「・・・まだ海南ちゃんに伝えてない」
「あ!」
俺を含め全員が忘れてた。
「いつから出てこれるかも・・・」
「わからない・・・」
「ま、今からすぐに聞きに行ってくるよ」
「頼むぞ、天斗」
すっかり忘れてたなぁ。
海南いつから出れるんだろう。
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