翌日
「おい、天斗、撮影だ、急げ!!」
放課後、篤が窓を開けて叫ぶ。
撮影?
撮影だって??
そこかしこから聞こえる声。
そそくさと用意をして篤の元に急ぐ俺達。
「何急いでんだよ、篤」
「別に急いでなんかないぞ」
「ほんだら何であんな事ゆーてん?」
「宣伝だよ、せんでん」
「?」
「何で競馬倶楽部が撮影?って思えば興味わかねーか」
「沸く」
「と言う訳で俺と雄一郎は潤也の教室、天斗と海南ちゃんはハジメの教室へ」
「よっしゃ、行くか」
「行こう行こう!」
海南も大乗り気だ。
一年の教室前
「こっちだぞ、海南」
「うん、ちょっと待ってて」
おもむろにハジメの教室の隣の教室の窓を開けた。
「ハジメくん!撮影だよ!!撮影始まっちゃうよ・・・って教室間違えちゃった」
がらがらがら
「これで別のクラスにも宣伝になったよね」
「やる事大胆だなーー」
海南ってそんな性格だったっけ?
ハジメのクラスでも同じことをして全員集合。
広告効果もあり、今日の撮影現場の職員室へ。
机の上を片付けて、企業らしい雰囲気に並べなおして撮影。
教師も皆集まってみている。
「おい、緊張するなぁ星野」
「そうっすね」
山本と意見があったのはきっと今日が初めてだ。
さっきの宣伝効果もあって、結構みんなが職員室に集まっている。
撮影開始
「カット!!天斗、もっとやる気のない感じを出せ!!」
「カット!!!山本先生は天斗を何とか助けようと言う雰囲気出して!」
「厳しいなー、吉田は」
「鬼監督ですわ」
「カットォォォォォォォォ!!!」
・・・・・・
職員室で1時間30分使った。
他の教師も仕事あったろうに。
「帰りますわ・・・」
「おう・・・気をつけて帰れよ」
山本も俺もふらふらだ。
「星野君、お疲れ様」
「ああ、おつかれ」
二人で病院前まで帰り、別れる。
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