翌日夕方


大阪市内のレコーディングの出来る所に行く。

「こんな風になってんだ」

「ども」

「あ、朝菜」

海南は奥へ消えていった。

「天斗、この人誰だよ」

「もうすぐわかるから黙ってろ」

しばらくして、奥から海南が現れた。

海南が歌う。

本当に病人なのか。
誰もが疑うだろう。
それほど海南の歌声はすばらしいものだった。

三回ほど歌ってOKが出た。

俺なんか1回目と2回目の何が悪かったかもわからない。

ただ、ダメ出ししたのは朝菜だった。


その後、朝菜は皆に素性を明かし、皆にこの歌を歌わせて欲しいと言った。

その発表に驚愕する皆。

そらそうだ。
びっくりしないほうがおかしい。

発表は学園祭以降で。

学園祭まではすべてを内緒にしてもらうこと。

それを条件にOKを出した。

朝菜側からは、この歌の収支はすべて病気で困っている日本の子供達に寄付するとの事。

海南のこともあるからだろうな。

レコーディングを終え、帰路に着く。

「俺らの作品がきっかけで日本中にこの歌が出回るんやなぁ」

異常とも思える事態が俺達を襲う。

ま、そんな状況もまあいいかとしか思わない連中ばかりだからな。



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