翌朝土曜日

視聴覚室に集合した。

「緊張するなぁ」
「ああ」
そう言って篤のほうを見てみる。

「一人そんなモンを超越しとるヤツがおるな」
「ああ、ガチガチだな」
「困ったやつだ」
「大丈夫っすか篤さん」

反応はない。

篤は窓から外を見たまま最低5分はぴくりとも動いていない。

「そう言えば去年も海南ちゃん来てガチガチになってたよな」
潤也は細かいことまで覚えているなぁ。


いよいよ戦闘開始の九時になった。

「客の流れはどーや?」

「ああ、料理研究部にだいぶ流れてるな」

「普通そうだろうな、何で去年上位に上がれなかったんだ??」

「石田の料理がなぁ」

「ああ、そういえばやたら下手だって噂やったな」

「さらに土曜日午前の時点で石田の暴走でボヤ騒動だぜ?」

「日曜日には誰も行かないわなぁ」

「石田が転校した今は・・・」

「かなりの強敵と見た」

「そろそろ第一回目の放映時間やな」

11時も近くなってきた。
相変わらず篤はガチガチだが、時間は放って置いてもやってくる。

「結構集まってるな」

2クラスの人数が余裕で入る部屋だが、そこそこ人で埋まっている。

「このくらい普通の時間でも来てくれりゃいいのにな」

「競馬好きなヤツ少ないからな」



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