ドクロを食い、食後のコーヒーを飲んで美幸のクラスを出る。
「美術部って似顔絵かいてくれるんだっけ?」
「何だ、見に行きたいのか?」
「うん」
クラブの敵である美術部に行く。
「あれ、そんなにいないな」
中の様子を見てみる。
美術部の前林と佐々木がけんかをしている。
「お前の絵が下手くそやから客逃げたやんけ!」
「そんなことないわ!」
しばらく聞いてみた。
どうやら佐々木の絵心のなさで、顔を描かれた客が怒ってしまったらしい。
「それも一人や二人と違うぞ!お前の描いた客全員やんけ!!」
話を聞いていると『無い』と言うより『皆無』なようだ。
前林は珍しく激怒している。
そりゃそうだ、文化部の晴れの舞台だからな。
「全員って・・・」
「お前なー!競馬部なんか人集まりまくってんねんぞ!」
前林はウチをつぶそうとしてたからな。
いい気味だ。
「うるせー!」
「今年の美術部は消えたな」
「そうかもね」
さらにさまよう。
「こんな部あったんだ」
海南が『ゲーム部』に立ち止まる。
「ああ、ここか」
「何?トランプとかするの?」
「そんな健全だったら良いんだけどな」
「?」
「例の同好会からクラブの編成の時にドサクサに乗じて作られたクラブでな、2年の森田が筆頭にギャルゲーマニアが集まって作ったクラブだ」
「へー、ギャルゲーって何?」
「あ、藤田」
映研の藤田が出てきた。
なんかすげー嬉しそうだな。
「あ、斉藤君だ」
「ハジメまでか・・・」
「すごく幸せそうだね」
「見なかったことにしてやろう」
アイツにもプライドがあるだろうし。
時間もいい時間になったので視聴覚室に戻る。
「お帰り」
「先輩はどこに行ってたんですか?」
「ああ、色々な」
「俺、結構楽しんできちゃいましたよ、この学校の学園祭は楽しいって聞きましたけどホントっすね」
楽しかったのはギャルゲー部だろ
ココロでつぶやいた。
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