俺とハジメが残って、雄一郎と海南が宣伝に行く。

競馬を見に来た教師とダラダラ話す。

「先生、一票入れてくださいよ」

「学校にスカパーは反則じゃないか?」

「関係ないっすよ!禁止条項にどこにも書いてないですもん!」

「そうだそうだ、見に来てるくせに」

強引に数表入れさせた。

皆が帰ってきてそろそろ公園の時間かな?という頃になると外がにぎやかなことに気づいた。

「あのー」

「はい?」

「3時からの公演はもう入っていいんですか?」

「は、はいどうぞっす」

ハジメがそういったとたんにどんどん人が流れ込んでいる。

「なんだこの人は!」

篤が正常ではない声を上げる。

入場から3分で席が全部埋まってしまった。

開始時には立ち見が出るほどだった。

「何人かはさっきも見に来てたぞ」

「ホンマやな、ウチのクラスの女子2人はさっきも来てたな」

「リピーターだね吉田君、やったね」

「嘘みたいだ・・・」

また篤は泣いている。

同じクラブに2票入れちゃいけないから票を稼げないのに嬉しいもんだな。

上演が終わる。

ほとんど全員が票を入れてくれた。

入れてないやつは多分さっき入れたやつだろう。

終了の16時になったので、今日の票を管理委員に持っていく。

明日の朝には今日の得票数が発表される。

「何位やと思う?」

「1位か2位じゃないか?」

「それはないだろ」

篤は本当にネガティブだ


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