席に着き、体育館へ。

校長の珍しく長い話を聞き、卒業証書を手にする。

「重役、おめでとう」

「ありがとうございます」

校長、最後くらい重役はいらんだろうよ。


式が終わり、教室へ。

海南の席だけが空いたいつもの教室へ。

「卒業おめでとう!」

山本が嬉しそうに話している。

山本の話も終わり、卒業式も終了。

グラウンドに出てみんなと雑談をする。

「先輩!こっちこっち!!」

競馬倶楽部で写真を取る。
卒業アルバムに載るそうだ。

自分達のカメラでも取りまくった。

「6時にナガサキで競馬倶楽部で予約してるから!」

「おお、ガンガン騒ぐぞ!」

「星野、おめでとう」

「あ、山本」

「卒業出来て良かったな」

「ああ、山本のおかげだ、ありがとう」

「礼はお前が医者になってからしてもらうよ」

「それなら任せといてくれ、なぁ海南から連絡とか・・・」

「別に無いぞ、休学届けは出てるけどな」

「休学!」



退学じゃないのか。

海南も希望を捨ててなかったんだな。

それを聞いただけで安心した。

「そうか、お前連絡とか取ってなかったのか」

「ああ、クリスマス前からな」

「そうかそうか・・・じゃあ知らんのか」

「何が?」

「いやいや良いんだ、それより校舎のほう見ててくれ」

「何でだよ」

「良いから見てろって、悪いようにはせんから」

「仕方ねーな」

山本が俺の後ろに手を振った気がした。

「じゃ、見とけよ」

そう言って山本は校舎のほうに向って行った。