ごうんごうんごうん

「忘れてたよ」

「何が?」

「俺、高いところ苦手なんだよ」

「ふーんそうなんだ・・・わぁ綺麗」

クリスマスイブ

普段は客のそんなに居ないHEPの観覧車に並んで乗った。

「なあ海南」

「ん?」

「楽しいか?」

「楽しいよ、そして嬉しいよ」

「なら良かったよ」

「覚えててくれたんだね」

「何が?」

とぼけてみせる。

「ここに来たいって、治った一番初めのクリスマスイブを一緒にお祝いしたいって」

「海南の一番初めのお願いだからな」

よかった。

約束が果たせて。

ここに来たかった海南を連れてくる事が出来て。



海南の病気が治ったといってもまだ入院し続けているので、遊びに着たりするのは高校の時みたいに滅多にない。

だから俺達の関係も高校の時とそんなに変わってない。

いや、全く同じかな。

まぁそれも俺ららしくていいよな。

翌年海南は高校復学を果たす。

「二十歳で高校生だよ」

海南は複雑そうだがうれしそうだ。

「今年の学園祭は頂きっス!」

同時に競馬倶楽部にも戻った。

ハジメが嬉しそうだ。