約束のあの場所へ

永遠の詩  if

序章
俺と皆と夏休み?


暑い。

いやむしろ熱い。


朝だってのに、やけに暑い。

太陽は寝起きからハイテンションだ。

ただ暑いだけならまだ我慢もできるかもしれんが、朝も早よからセミの連中も大合唱して、さらに暑さを倍増させ不快感を増させる。

さらになんだかアタマと鳩尾が痛い。


なんだってんだ。


梅雨も明けた7月27日。

俺、星野 天斗(ほしの てんと)17歳、高校2年生は小さな山の上にある学校に向けて自転車をこいでいた。


・・・・・・・・・7月27日??


なんでこの季節に学校に行かねばならんのだ。

夏休みのはずじゃないか。


時計を見る。


8:22

普通の学生なら爆睡中じゃないか。
なんで俺、こんな時間にこんな坂道でチャリンコこいでるんだ?

再度時計を見る。


8:25

やばい、遅刻しそうだ。
ゆっくりしてたら間に合わん。


「ぬおおおおおおおおお!!!!」

気合を入れ、ペダルよ、砕けろとばかりに思いっきりこぐ。
いかに鬼のような坂道と言えども、俺の鬼脚にはかなわなかったようだ。

しかし何でこんなクソ暑い時に学校なんぞに行かにゃならんのだ。

考えてみるか。


・・・
考えながら校門をくぐった。

きーんこーんかーんこーーーん。

なんとか間に合ったようだ。

「おっ、今日は早いじゃないか、重役」
そう声を掛けてきたのは数学の教師の長谷川だった。

「うるさい」

重役と言うのは教師の間の俺のアダナだ。
遅刻が多い・・・いや、えぶりでい遅刻なので・・・
いや、と言うかむしろ登校する日は毎日昼登校な訳で。


・・・そう考えるとこのアダナは俺には至極当然な事か。

「毎日普通に登校したら補習に来なくてもいいんだぞ〜〜」
長谷川が追い込みをかける。


そうか、補習か。

どうやら俺が今日学校に来ているのは補習の為のようだ。
そして今の長谷川の話を聞くに、その理由は、俺のちょっとした遅刻の積み重ねのようだ。


・・・他人はちょっとと思ってくれてないみたいだが。