と言う事で、今晩は打ち上げを兼ねた宴会となった。
「だーっはっはっはーー」
雄一郎は酒も入ってないのに上機嫌だ。
「雄一郎君のお陰で商売大繁盛やったわー」
おじさんも上機嫌だ。
「ワシは商売が好きなだけですわ〜」
口調も商人風だ。
「冬も来て欲しいくらいだ」
「まかせなさーい!」
雄一郎はヘッドハントされた。
「まま、飲め飲め」
「はっ、頂きます社長」
とうとう酒まで入った。
「社長てか、かー巧いなー雄一郎」
「いえいえ、大変立派な社長ですよ」
「ほれ、もっと飲め」
「頂きます、オーナー」
「かーーー!」
そんなやり取りがしばらく続いた。
本当に雄一郎は商売上手だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数時間後
ぐがーー
ずびーーーー
おじさんと雄一郎の死骸がリビング(畳部屋)に散乱している。
おばさんと観登と協力して二人を布団まで運ぶ。
俺自身も歯を磨き、寝る準備をする。
ぐごーーーーずぴーーーーーーー
雄一郎が横で爆音を立てて眠っている。
・・・
足くさい。
こいつ風呂入ってなかったんだった。
雄一郎のイビキと足の悪臭で眠り損ねてしまった。
・・・
仕方ないなと言い訳をしながら今日もビールを失敬し、庭に出る。
今日も月は美しい輝きを見せている。
ウチの近所じゃこうは行かないからな。
しかしこの辺は17日にもなると夜は冷えるな。
うらやましい話だ。
かしゅ
ごっくごっくごっく
っはーーーー!!!
美味い。
しまった、つまみを失敬するのを忘れてた。
缶を置き、家のほうを向いた時
「コレでいい?」
と聞かれた。
「観登」
「今度は何要求しようかな〜」
「もうお金無いぞ」
「じゃあ約束しよう」
「何を?」
「この間の約束、いつにするか約束」
「ああ」
忘れてた、そういえばコイツに飯と映画おごるんだった。
「いつがいい」
「あさって」
「まだ金が入ってない」
「冗談だよ、んーとね、いつでも良いよ」
「給料日が9月5日だから、その後の平日ならいつでも良いぞ」
「学校だよ〜」
「あるのか?」
「あるよっ!!!」
「無いかと思った」
「ばかにした〜〜」
観登は膨れている。
「ってーか天斗は学校は?」
「在籍してるが大変不確定要素の多い優秀学生だ」
「サボり倒してるんだね」
「もう少し愛のある言葉で頼む」
「無理だよ」
「・・・じゃあいつが良いんだよ」
「9月8日の日曜日」
「何処に行く」
「真ん中取って三宮は?」
「そうだな、そうしよう」
「あそこなら高級レストランい〜っぱ〜〜い♪」
「馬鹿野郎!そんな金あるか!」
「きゃ〜〜」
もう二本ビールを追加した俺はいい気分で布団に戻り、朝を迎えた。
そしてその翌日から再開した補習に借り出された。
起こしてくれた痕跡と思われるハラと太ももへの違和感・・・
いや激痛を抱きながら。
そしてそのまま31日まで続き、俺の夏休みは実質最終日の1日の日曜日のみだった。
最終日一日だけとは言え休みは休みだ。
競馬も秋競馬で阪神開催だし、雄一郎と行くか。
お好み焼きも食いたいしな。
9月1日、俺は夏休みを堪能した。・・・
起きたら空が赤かった。
綺麗な・・・
綺麗な夕日だ(泣)
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