「とにかく手に渡ればいいんだな?」

「そうだな」

「わかった」


持って行くプリントを受け取り、競馬同好会に顔を出す。

明日は観登と遊びに行くからな、買いにいけない。

篤が島流しを終えたので買いに行ってもらう。

まあ、買いに行けない理由が女だと知ったら殺される勢いだからな。

その辺は黙っておく。


皆でわいわい予想しながら、そして今日のレースをTVで見ながら楽しんだ。

結局今日は皆負け。

くそう、タケめ。

皆とくだをまきながら駐輪場まで歩いてそこで別れて帰路に着く。

ただいつもと違うのは、駆け抜ける交差点をフルブレーキで止まって病院に行く事だ。

正面玄関から入る。

市内では大きな病院に入るこの病院は、初めて行ったヤツは必ず迷うと言う迷路みたいになっている。


例に漏れず俺も迷った。

315号315号・・・

結局30分ほど彷徨って315号室にたどり着いた。



「315  海南 夕菜」



「やっと着いた」

良く見たら一番わかりやすそうな角部屋だった。

名前が一個しかないのは個室だからか?

何でもいいや、さっさと渡して帰りますか。



こんこんこん

返事返ってこないな



・・・とにかく手に渡れば良いって言ってたな。


ナースステーションに行き、渡しておいて貰う。


これなら楽で良い。


さて帰ろう。