視聴覚室で始まった予想大会。

俺たちは馬やレースの予想はするが、来場者の予想まではしていなかった。

「100人越えとる」

雄一郎は絶句した。

「立ち見出まくりか〜」

「よく考えればそうだよな、出場クラブの連中は聞きたいよな」

「あ、美幸ちゃんおる」
テンションの上がる雄一郎。

雄一郎、さっきのめぐみちゃんへの熱意はどこへ行った。

みんなの期待を背負い、公開予想屋は始まる。



「篤の連敗街道まっしぐら」

「米田式チャート馬券術」

「星野予想社」

「雄一郎のファンキー馬券、当たるも八卦当たらぬも八卦」

雄一郎にいたっては易と混同してやがる。

しかしこうタイトル見ただけで性格わかるな。

俺とか潤也なんか面白みのない名前だもんな」。




・・・でも潤也よりはマシだと信じたい。


一番手は篤。
コイツもなかなか面白い話をするから場は盛り上がる。

ちなみに競馬同好会記念(3レース目G-1 1000Mグラウンド)予想は
野球部とサッカー部


二番手は潤也。
何の根拠もない思いつきの篤の予想の反対なのでギャップに驚くのと同時に納得する観客。
メモするやつもいる。
ちなみに競馬同好会記念予想は
陸上部とサッカー部


三番手は俺

「え〜、篤ほど面白い予想も潤也ほどデータに基づく予想も出来ませんが〜」

「誰もお前にそんなの期待してねぇ!」

ヤジを飛ばす岩崎。

「うるせえ!」

岩崎のおかげで場の雰囲気も和んだし、俺も落ち着いた。

「・・・・・・です。さて最終同好会記念、ここは身内根性もありますが陸上部の美幸が他の連中に負ける気がしないのです。
本人も負ける気はないとの事で美幸を軸に、相手の一番手は女子テニスの小山、美幸と女子ワンツーも上等にあると思います。二番手には長距離を走らせたら得意なラグビー部、三番手には野球部の松林をあげたいと思います」



「女子同士で決まるか〜?」
「いや、案外ありかもよ?」

反応は上々だ。


「お待たせしました〜部長雄一郎の〜必殺馬券塾〜」

こら、名前かわってんじゃないか!

そんなことお構いなしに予想だけなのに30分も喋りやがった。

その間誰も帰らなかった。
雄一郎恐るべし。