「ネックハングっすね」
のんきに業の解説をする松本。
「すごいな、ケイ動脈を腕でキめてるぞ。」
「あの女、殺しのプロですね」
だんだんろしの顔色が紫になっている。
「何とか言わんかい!おー!」
言えないって。
「シンゴさん、さゆりさんに声かけないと。」
「そうだね」
ろし、忘れられる。
でもさゆりさんはどこかに行った後だった。
「惜しかったなあ。」
「そうですね」
二人で言いあう。
「あれ?ろし君は?」
「そう言えば忘れてましたね」
見てみるとろしは口から泡を吹いていた。
目ももう白目をむいている。
「もう止めないとやばいですね」
いや、最初っからやばかった気がするんだけど。
何とか止める。
ろしは気絶中。
女は愚痴をこぼし出す。
一遍に面倒見るのは大変だった。
やがて日が昇る。
男三人のパーティーだったはずが何故か女が増えている。
そう、昨日の酔っぱらいだ。
琴乃と言うらしい。
ちなみにうすめたチューハイ三杯で酔っぱらってたらしい。
ろしが言う。
「なんでこの酔っぱらいついてくるんすか〜?」
「うるさいわね〜〜〜」
・・・まさか朝からネックハングを拝むとは夢にも思ってなかった。
聞くところ魔法使いらしい。
まあ、丁度良いと言えば丁度良いんだが・・・
「あのさゆりさんって人だともっと良かったんですけどね」
とつぶやいた松本と同意見だったのは言うまでも無い。
何だかんだで出来てしまったパーティー。
あきらめて旅に出るか。
なんとかなるでしょ、ね(多分)。
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