第二章  胎動


黒の導師の一軒が意外な結末を
迎えたため、ガッセ王国に戻ることにした。
また何も無い道を歩く。

夜になってはテントでの宿泊、見張りを立てると言ういつものスタイルを崩さないでいた。



・・・そんなある夜・・・

がらがらがら

ぱんぱん

「ふぅ、死んだふりと言うのもみっともないもんだ」

瓦礫の中から出てきた男が一人。
そいつは辺りを見回し、ある魔法を唱えてナラ王城跡まで飛んできた。

「けっ、馬鹿が、もう少し頑張ればいいものを」

黒の導師の遺体を見つけてそう呟いた。

いや、厳密に言うと、まだ黒の導師は完全に絶命したわけではなかったらしい。

「まあ、たかだか道化師などこのくらいの物か」

どかっ!

横たわっている遺体を前に大きく蹴り出した。

どさっ

「仕上げは隆々、後は仕上げを・・・」

ぽっ

そいつの指先から小さな火が出る。
黒の導師に向かって指先を向ける。

ざうっ!!

ごおおおお〜〜〜。

指先の炎は巨大な火の固まりとなり黒の導師を焼き尽くす。

焼け崩れていく黒の導師。
そいつは黒の導師の完全に息の根を止めてしまった。

「なんとやら・・・だな」

当然そんなことは露知らない俺たちパーティーだった。