2時間ほど回復魔法を詠唱したうきょー。

とりあえず傷は若干ふさがったものの出血は完全に止まらないし意識は戻らない。
さらに息も不整だ。

「おいケンタ、しっかりしろ!」>ク

「駄目だ、出血も止まらねぇ」>こ


「ああああああ、どどどどどないしよう」


一番何とか出来そうなうきょーはこのザマだし・・・

「畜生・・・」

俺すらもあきらめかけたとき。

「おいうきょー、何かあったら緊急連絡魔法発動しろって言っておいたろーが」

「ああ!スマン忘れとった!」


声の主はシンゴだった。

「・・・コイツなんでこんなになった?」>シ

「えらいこっちゃ!なんか虫が床からいっぱい出てきてん!」>う

「お前プリーストのくせにそれ知らんのか?」>シ

「サモンインセクト・・・暗黒魔法、それもダークプリーストの使う魔法だ」>ホ

「その通り、少し離れれば痛いとかダメーシ程度で済むが至近距離・・・いや寝転んだところで発生させられたら多少穴があくこともあるが」>シ

「しかしケンタは若干離れていました」>ホ

「戦の神マイリーよ、彼の者に癒しの手を・・・」

そう言って回復の祈りの魔法を詠唱している。

「なら大変な事だ、それでこんなに穴が開くほどの魔法力だと」>シ

「だと?」>こ

「俺でもヤバい、回復は厳しいか」

えらくあっさり認めたシンゴ。

「それよりケンタの回復が先だ、うきょー、お前にも責任あるんだから詠唱しろ」>シ

「あ、そーやった俺も・・・マーファよ、治したってください!」

相変わらず情けない魔法の詠唱だ。

しかしうきょーの手も青白く光っているところを見ると魔法は完全に完成しているのだろう。