悪夢の抱擁も終わり、王もドラゴンから降りてきて(降りるときに落下していたが)王座に戻ってきた。
「なんか若手芸人みたいなんおるなー」
「やっと復活した近衛隊長にあまりにひどいお言葉ですな」
「というより早く服着ろ」
ケンタが冷静につっこむ。
兵士が持ってきた兵士用服に着替えるこなみるく。
「ホッホー、こんなにした相手はわかったか?」
「はっ、あくまで推測の域を出ませんが」
今までの経緯をしもる王に語る。
難しい話は理解していないようだったが犯人がくろねこというのは理解してもらえたようだ。
「で、やっぱりそのくろねこってのは強いんかな?」
しもる王が当たり前のことを尋ねてくる。
「かなりの強さだと思われます。 その気になればこの城にゾンビ兵の軍団が一瞬にして現れることも考えられます」
「ぴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
王が異常な絶叫をする。
「おばけいやーーー、おばけこわいーーーーーーーぃ!!!
王座にうずくまるしもる王。
この王はお化けの類がものすごく嫌いなんだそうだ。
「ホッホー、1000万出す、そいつぶっ殺してきてくれーー!」
しもる王にしては恐ろしく高額な報奨金を提示してきた。
そんなに化け物が怖いんだろうか。
むしろ俺は王のケチさ加減のほうが恐ろしいのだが。
「それでは必要経費すら出ないのですが」
交渉してやった。
まあこの王にそんな交渉もきかないとは思うが。
「わっわわ、わかった5000万円出すから!」
…あっさりきいた。
そんなに化け物が嫌いなのか。
「ではホッホー隊くろねこ征伐に向かいます」
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