第三章   世界の行方



朝・・・


8時に宿を出発。

10時30分にはマイリー神殿に到着した。

荘厳な門を開ける。


「ケンタ、ただいま戻りました」

・・・

はいはーい、だれーー??

と言って出てきたのはうきょーだった。



「あれ?シンゴさんは??」>ケ


「ああ、オカヤマ行くとか言って一昨日夜遅くに出かけたで、琴乃ちゃんはシコクに行ったわ」>う


「じゃあどうしよう、この品物」>ホ


「あ、俺預かっとこか?」>う


「いいのか、うきょー」>こな


「ええ、ええよ、どうせすぐどっちか戻ってくるし」>う


「じゃあ受取証にサインしてくれ」>ク


「おっけ〜」

といってうきょーはうれしそうにサインした。


「ほんだらコレをブレイクメイスの所に一緒に置いとくわ」

と言って保管場所の鍵を開けた時だった。



ぱりーーーーーーーーーーん


ばらばらばら


ステンドグラスの破片が落ちてくる。



「じゃあ当方で保管させていただこうか」


「誰だ!」

皆が戦闘体制に入る。




「え、なになに、何が起こったん??」


・・・うきょーを除いて


ばさっ!

6Mはあろうかと言う高さからふわりと降りてきた。



「ま、それを今答える必要はないと思うぞ」

そいつは言った。


「誰でもいい、コイツは渡すわけにはいかん!」>ホ


「と、言うことは俺にそいつは渡そうと言う人は居ないわけだな」


「当たり前だろーが!盗人に追い銭渡す奴があるか!そんな奴いたら俺らシーフが楽に仕事できて仕方ないわ!」


身も心もシーフになりきったクライ。


「ほう、本当に居ないというんだな」


「当たり前だ!」>こな


「では・・・誰かが俺にくれると言ったら・・・持って帰って良い訳だ」


「誰がそんな奴おるねん!」>う


「ふふふふふ、じゃあ持ってきてくれ、聖人君」

奴の目が少し怪しく光った。


「なんやねん、そんなコケ脅し」>う




ダダダッ!


がしゃがしゃ


ダダダダダダダッ!!



いきなりケンタがドラゴンアイとフェニックスオーブを取り、奴に向かって走り出した。


「おいケンタ!」>ホ


「お前何してんだよ!」>こな


「が・・・ああああ」>ケ

ケンタのスピードが落ちる。


「ふっふっふ、そのままだ」


「がああ・・・ホ・・ッホー、俺を・・・打て」


「ケンタ!」


「駄目だ、体が勝手に・・・俺を、ライトニングで奴を俺ごと・・・」>ケ


「し、しかし・・・」>ホ


「早く打てーー!」>ケ


「許せ、ケンタ!」

俺の魔法より早いとばかりにクライがそう叫び、こなみるを投げつける。


「ケンタ、せめてもの情けだ、一瞬で殺ってやる」

こなみるがそう叫び、ケンタの心臓に向けて軌道修正する。



ぱしーーーーん!


こなソードがケンタの目の前で何かにぶつかって刺さっている。


「ちくしょう、マジックバリアか・・・」


からんからんからん・・・

魔法の効力が消え、そのまま床に落ちるこなみる。



そうこうしてる間にケンタは奴の元に到達した。


「ご苦労、聖なる者よ、ではいずれ会う時に」


「待て、お前は一体!」>ホ


「一度お会いしていると言うのにもうお忘れか、賢者殿」


「何だとテメエ!ぶっ殺してやる!」

クライがこなソードを拾い、奴に向かって突撃する。

俺もそれをサポートするためエネルギーボルトを打つ。


「暗黒神ファラリスよ、彼らに罰と害を」

すると床から大量の害虫(アブ、ぶよ等羽虫系)が俺たちに向かって飛んできた。


「いでででで!」>う


「サモンインセクトか!」>ホ

やがて虫たちは土に戻っていった。

それと同時に奴は消えていた。


「ちっきしょう、野郎どこに行きやがった!」>ク


「それよりケンタは」>こ


奴の近くにいたケンタは虫の大量突撃によって体中穴だらけ、血だるまになっていた。


「うきょー、すぐ回復だ!」>ホ


「わ、わかった! 大地母神マーファよ、彼の者に癒しの手を!」

今日は珍しくトチらずに魔法を詠唱できたうきょー。




2時間ほど回復魔法を詠唱したうきょー。

とりあえず傷は若干ふさがったものの出血は完全に止まらないし意識は戻らない。

さらに息も不整だ。



「おいケンタ、しっかりしろ!」>ク


「駄目だ、出血も止まらねぇ」>こ


「あああああ、どどどどどないしよう」

一番何とか出来そうなうきょーはこのザマだし・・・


「畜生・・・」

俺すらもあきらめかけたとき。



「おいうきょー、何かあったら緊急連絡魔法発動しろって言っておいたろーが」


「ああ!スマン忘れとった!」

声の主はシンゴだった。


「・・・コイツなんでこんなになった?」>シ


「えらいこっちゃ!なんか虫が床からいっぱい出てきてん!」>う


「お前プリーストのくせにそれ知らんのか?」>シ


「サモンインセクト・・・暗黒魔法、それもダークプリーストの使う魔法だ」>ホ


「その通り、少し離れれば痛いとかダメーシ程度で済むが至近距離・・・いや寝転んだところで発生させられたら多少穴があくこともあるが」>シ


「しかしケンタは若干離れていました」>ホ


「戦の神マイリーよ、彼の者に癒しの手を・・・」

そう言って回復の祈りの魔法を詠唱している。


「なら大変な事だ、それでこんなに穴が開くほどの魔法力だと」>シ


「だと?」>こ


「俺でもヤバい、回復は厳しいか」

えらくあっさり認めたシンゴ。


「それよりケンタの回復が先だ、うきょー、お前にも責任あるんだから詠唱しろ」>シ


「あ、そーやった俺も・・・マーファよ、治したってください!」

相変わらず情けない魔法の詠唱だ。

しかしうきょーの手も青白く光っているところを見ると魔法は完全に完成しているのだろう。



「駄目だ、この魔法の効果では俺たち二人では・・・」>シ


「足りひん〜〜」>う


「仕方無い、誰かカイザー呼んでくれ」>シ


「は、はい!」

クライが門に向かってダッシュした時。





「回復ーぃ回復っと」


「ふん、嗅ぎ付けて来やがったか」>シ

いつもより小さい声でカイザーがドアのところで立っていた。


「・・・高いで〜俺んとこ」>カイ


「そんなモンお前とパーティー組んでるときから知ってるわい」>シ


「そーやったな」>カイ


「成功報酬支払しもるで」>シ


「あいよ、しかしワシ、ホンマもんの神さんに祈るの久々やな〜」

今まで誰に祈って回復させてたんだ、カイザー。


「商売の神 チャ・ザよ!この者に幸運を、再びなる回復を!」

珍しく真剣のカイザー。


「君らのどちらかはセイダンに虫殺しの薬草を採りに行ってくれ」


「あ、じゃあ俺が」

早足の特技を持つクライが早速出発する。


「お、俺は」


「琴乃に伝達魔法やってくれ、ただ向こうが受信出来んかもしれんがな」


「や、やってみます」


「駄目なら君の使い魔でも飛ばしてくれ」


「駄目なんす」


「何でだ?」


カメなモンで」


「・・・めでたいな」

俺は半ば呆れられた格好で伝達魔法を使う。




・・・・・・・・・




・・・4時間後


「俺もうあかん〜〜」

どさり

うきょーが精神力を使い切り堕ちる。


「・・・堕ちたか」>シ


「ま、よく持った方ちゃうか?」>カ


「一応責任感じてたんだろ」>シ


「で、お前は持つんかい」>シ


「当たり前や、20時間でも30時間でも持たんと店主なんか出来るかい」>カ


「・・・賭けるか?」>シ


「何賭けるねん」>カ


「この料金」>シ


「ほんだら俺はこの教会貰うで」>カ


「教会? 何に使う気や?」>シ


「ホテルに使えるな、後さらに倉庫にも出来る」>カ


「最高に罰当たりやな、まあええわ、その代わり全力やぞ」>シ


「よっしゃ、ワシの力見とけ!」>カ







・・・さらに4時間後


「賢者さんよー、まだ連絡つかんのかい!」

カイザーが半ばキレかけている。


「お? 堕ちかけて八つ当たりか?」

シンゴがあおる。


「しかし確かに連絡がつかんとはな・・・」


「どこに居るかはわかったんですが・・・」


「やっぱり受信出来んか?」


「はい、引っかかる感はあるんですが」 




一方その頃の当の本人の琴乃は・・・


きぃぃぃぃぃぃん


「はっ!」


・・・やっと気づいたか?



「さすがシコクやわー、野菜が勝手になってるわ〜


闇夜に乗じて畑から野菜をもぎ取りまくる琴乃。


全く受信できず。


ウィザード全く役に立たず。





さらに盗人まがいの行為を働いている



元に戻って教会では・・・



「仕方ねぇ、夜になったしピッチ飛ばすか」>シ


「あ、はい場所はわかりましたから」>ホ

ふくろうのため夜しか動けないピッチを呼び、手紙をくくりつけようとするホッホー。

きょろきょろ辺りを見回すピッチ。


「ほおほおほー?(一緒に居たあの食べ物は?)」


「あ、もう帰っちゃったんだ、天界に」>ホ

少し残念そうなピッチに手紙をつけ空に放つ。


「コレでさっさと帰ってくるだろ」>シ


「お前も苦労しとるのー」>カイ


「まあな」>シ




さらに三時間後



「薬草とって来ました!」

クライが帰ってきた。

早速煎じて飲ませる。


「ま、これで体内の虫は何とかなるだろ」>シ


「これで楽になるな」>カイ


「君らは寝て体力を回復させておいてくれ、そのくたばったのと一緒に」

と言ってうきょーを指差した。


「はい、じゃそうさせてもらいます」

俺たちは好意に甘えて休むことにした。



「・・・で、どっちが脈ありそうやねん」>カイ


「クライの方だな、成長は早そうだ」>シ


「ワシらと同じシーフ出身やしな」>カイ


「はっはっは、まあ・・・な」>シ


「で、何日で仕上がる?」>カイ


「5日はかかるだろ、最速でもな」>シ


「・・・ええ意味で期待を裏切ってくれたらええんやけどな」>カイ


「全くだ、で、バイトの方は借りていいのか?」>シ


「しゃーないやろ、シーフおらんよーになるんやったら。 その代わり日当は払ったってくれよ」>カイ


「ああ、そっちをしっかりせなヤバイのは実際見た奴から聞いたからな」>シ


「ああ、そーやったな」>カイ

声を殺して笑うカイザー。


話しながらも回復を続けてはいるが一向に治る気配は感じることが出来ない。




夜明けの頃



「う・・・ぅ」

暗黒の力が夜明けとともに弱くなったのかケンタが気を取り戻し始めた。


「やっとコイツ気ぃついたな」

カイザーが口を開く。


「もう少しっぽいな」

シンゴも同調する。


「おい、ワシ等結局何時間魔法使ってんねん」>カイ


「かれこれ17時間程度か」>シ


「なあ、ワシ等根性比べやるより魔晶石(精神力を使わずにすむ)使ったほうが楽やったんちゃうんか」>カ


「・・・そーいやそうやな」>シ


「まあええか、あと一息やし経費使うより儲かるわい」>カイ


「どっちにしてもしもる行きだし俺はかまわんがな」>シ


「最近ワシがうつったんと違うか?」>カイ


「かもな」



そうこうしてる内に俺たちも目が覚め、ケンタの横に行く。


「ごほっ、げほげほっ!」


「おお、ケンタ気づいたか!」>こな

意識は戻らないものの息は吹き返したようだ。


「賭けは不成立だな」>シ


「ちっ、ホテルカイザー2号館建てられるとこやったのに」>カイ

そう言葉を残したとたん二人は崩れ落ちた。



結局二人は21時間ほど連続で回復魔法を使っていたことになる。

起きたらケンタに聞かせてやりたい話だ。


フォースやキュウアーウーンズ程度ですぐ堕ちやがって。



その後は起きてきたうきょーが引き継いで回復魔法を照射する。

もうケンタの回復も時間の問題だ。



そんな時






がしゃーーーん!

ドアがけたたましく開く音がする。

敵か!

俺たちが身構えてその方向を向く。






「あーーー!こんな床で寝たらあかんって言ってるやんかーーーー!!」

かなり激怒口調だ。


「あ、琴乃ちゃん」>う


「どーせまた私おらへん間に遊びまくっててここで寝てたんやろ!!」>琴


「い、いやそうじゃなく・・・」>ホ

俺がそういった瞬間


「こら、ケンタ!!帰ってきたとたんこれか!!」

かなり激怒口調で絶叫した。


「は、はいーー! すみませーーーん!!」

今まで21時間回復魔法でも意識が回復しなかった男が一瞬にして飛び起きて気を付けしている。

そんなに恐ろしい人なのだろうか。



「もーホンマにこの二人は仕方ないなー」

どさり

「ピッチ、この野菜奥に運んどいて!」

ふるふる


鳥類では無理だと言わんばかりに首を横に振るピッチ。


「何ってーー!」


「ほおほおぴーー!(はこはこ、運びますーー!!)」

けなげにも羽で白菜を抱え、歩こうとがんばっているピッチ。

ずるずるずる

白菜を引きずりゆっくりながら俺たちの横を通り過ぎていく。



がしっ!

彼女は二人の首根っこを片手づつで持ち、ずるずる引きずって奥へ消えていった。


「あの二人かなり重いよな」>ク


「ああ、結構ガタイしっかりしてるからな」>ホ


「引きずって行ったぞ、今」>こな


「おい、野菜運んでやろう、可哀相すぎだ」>ク


「ああ」

ピッチが哀れで仕方ない。

俺たちはこの鳥を手伝った。




どさん、どさん。

二人をベットに(放り投げて)乗せ、琴乃がこっちに戻ってきた。

俺たちは気を付けで彼女を迎えた。






三時間後


シンゴとイカサマ店主が起きてきた。

そこで回復したケンタの話を聞くことにした。



「いや、よくわからないんだ」>ケ


「そらそーやろ」>カイ


どうもケンタは操られた記憶もないらしい。

いろいろ聞くがどうもおとといあたりからの記憶があいまいだそうだ。


「どういう事だ?」>こな


「多分どこかで操りの魔法でもかけられたんだろう」>ホ


「でも操りの魔法って完全に操られるんだろ? 確かにケンタは俺を打てって言ってたぞ」>ク


「大方中途半端に操られてたんやろ」>カイ


「なるほど」


一同納得。


一名ちょい泣き



「で、その暗黒司祭に見覚えは?」>シ


「いや、無いっす」>ク


「俺も」>こな


「あーーーーーーーーーーー!!!」


「どうした、ホッホー」>こな


「アイツ、黒の導師とナラの洞窟で戦ったときに後にいた奴だ!」>ホ


「なるほど、奴としては黒の導師をおだててうまく利用してたと言うところか」>ケ


「犯人もわかったと言った所か、まあこの中なんかあるとしたら多分ケンタにだろうと思っていた」>シ


「それはどう言う事ですか?」>ホ


「実はケンタが聖なる者の血の持ち主らしいねん」>カイ


「え〜〜〜〜〜!」>こな、ク


「それを隠すために松本君のところに精霊使いの修行に出したりして目くらまししてたんだが」>シ


「響夜はアホやから隠せたけどどうもバレてるらしいな」>カイ

なるほど、それでシャーマンも持ってたのか。



その後いろいろ話を聞いた。


聖なる血の持ち主は今のところ確認が取れているのがケンタのみだということ。

それでろし王やシンゴさんや松本さんはケンタを隠して守ることより自分で守ること、すなわち攻めを選んだ。

ケンタを徹底的に鍛え上げ、自らで強力な力に屈しないようにすることだった。

まずは聖なる者としての修行、神官として鍛える。

その上で魔法の使えるようにと精霊使いとして。

最終的にはろし王の配下として聖騎士となる予定だったそうだ。

ただ時間が足りなかったらしい。

そこで俺たちとパーティーを組んで鍛え上げようと言うことになったようだ。

まさか敵も望んでいる聖なる血の持ち主がのこのこと目の前に来るなんて思ってなかっただろうしな。

作戦としては最良だっただろう。



「さて、相手にもばれてるとなれば策を弄さねばいかんな」>シ


「ここはケンタが捕えられたときのこと考えなあかんわな」>カイ


「俺、捕まるの前提っすか」>ケ


「ああ捕まるな」>ホ


「たぶん中途半端に捕まるな」>ク


「捕まっても良い様に、と言うかこちらにオーブとかを再び奪取してしまえば捕まる確立も若干低くなるだろ」>シ


「若干と言うところに中途半端さ加減が感じられるな」>こな


「しかしブレイクメイスだけでも残っていて本当によかった」>シ


「あと、ケンタもあの時点で拉致られんでよかった」>カイ


「そこでだ、しもる王には言っておくから大至急君らのパーティーで奪われた品物を取り返してもらいたいわけだ」>シ


「なるほど、では行ってきます」>ホ


「まあ待て、そうは言ってもケンタが捕らえられることが前提だ、プリースト無しではきついだろ」>シ


「なるほど、じゃあうきょーと」>こな


「いや、うきょーはカオスのパーティーに入ってもらって別働隊として動いてもらう」>シ


「当然シンゴも動くからな、ワシも好きに動くつもりやし」>カイ


「今プリースト狩りあったからプリースト冒険者の店でも居ないし・・・困ったな」>ホ


「そこでや、自分たちのうちの誰かがプリーストになったらええねん」>カイ


さすが店主!」>こな


考えていることが斬新的で常に前向きだ!」>ク


信者たちは常にカイザーの味方だ。


「で、誰がプリーストになるんすか?」>ケ


「クライが適任だと思う」>シ


「俺っすか〜〜〜〜!!!」>ク


「コイツやったら死ぬ気でやったら1週間もあればLv4か5くらいまでは行くやろ」>カイ


「体力回復と精神力回復だけでも行ければ十分戦力になる、どうだ?」>シ


「クライは体力的には全く問題ないと思いますが精神力を鍛えていないので魔法が多量に発動できないと考えられますが」>ホ


「その辺は一日で鍛え上げたる」>カイ


「でも俺、盗賊ですけど? 神に仕えるとかはちょっと無理なんじゃ… 」>ク


「気にすんな、俺もシンゴも元はシーフや」>カイ


「なら俺やるっす!」>ク


「ただ、戦士兼盗賊が居なくなれば戦力が圧倒的に不足して・・・」>ホ


「このしゃべる剣ケンタが装備したら多少の戦力になるやろ、俺の見たトコ持ち主に戦力のエンチャント効果がある剣になってるな」>カイ


「うおー、俺すげー名剣じゃねーか!」

大喜びするこなみる。

もうすでに人間としての誇りとか忘れたんだろうか。


「それにしてもあと一人欲しいな」>ホ


「そう言うと思ってシーフを一人用意した」

といってシンゴが呼び出したのはちっこい女性だった。


「どもー、カイザー商店、パチンコMOMOの景品交換所でバイトしてるにゃんこですー」


「おお、オンナ!!」>こな、ク


「彼女は俺らと敵として戦ったこともある人やで、モモっちと同格の勝負した凄腕やで」>う


「今度は時間でとか言って帰らないように」>シ


「わかってるって〜、冒険者として適正報酬出たら頑張るよ〜」>に

出なかったら裏切るんだろうか。



クライが抜け多分、にゃんこを加えてとりあえずニシノミヤのロシニョール王国まで戻ることにした。



ニシノミヤまでの道中、たいした敵は出てこなかった。

やはりアワジまでの道中の強敵はあの暗黒司祭の仕業だったのか。


それにしてもにゃんこはすごい。

さっきなんかもホブゴブリン5匹を一瞬にして葬り去った。




・・・クライよりいいかも



海を渡り、アワジのスモトから3日でニシノミヤに到着。

さっそくろし王の前に謁見に行く。



「あ、どーもご苦労様です〜」


「シンゴ卿の所より戻りました、今後の指示を願うために謁見願いました。


「ちょっと待って欲しいっす、子供のおしめ取り替えるんで」

この王にも威厳があんまり感じられない。


「よし っと、そうですねー、松本さんとも相談してたんですが〜」

と言った時にロシニョール王国の宮廷魔術師のさくらさんが血相を変えて走ってきた。




「王、大変です、アマが・・・アマがまたまた燃えてます!!」


またアマっすかーーーーーーーーーー!!」>ろ


三度(みたび)燃やされてしまったアマ。


全くこの作者はなんとアマが好きなんだろう。


やった犯人何ざわかっている。


あの暗黒司祭。


確かくろねことか言ったな。



「ろし王、我等3名と一振り、アマに向かいます!」>ホ


「よろしくお願いするっす! 我等も本国に援軍を大至急派遣するっす!」>ろ


そんな訳で大急ぎでアマのしもる王の所まで行く。


一体アマはどうなっているのだろう。

そしてこの世界は…

不安を胸に走り出した。

時代の波と共に。




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