「ぐうっ!」
「ホッホーしっかりしろ、そんな飲んべえ吹っ飛ばしてやれ!」 ク
「わかっている、わかっているが」 ホ
悔しいが魔法力に関して言えば奴のほうが上のようだ。
「一瞬でも奴の気が逸れれば・・・」 ホ
「一瞬だな、一瞬でいいんだな」 にゃ
にゃんこはそう言うと、小刀から弓に持ち替えた。
「弓は三本しかないんだからな、一発で絶対何とかしなよ!」 にゃ
「わかった、頼む」 ホ
「アポロンの矢、届く前に焼け落ちるなよー」 にゃ
引き絞り、弓を放す。
矢はディスペルマジックの領域からデスの魔法領域へ。
多少曲がりながらもさんたの頭に向かって飛んでいる。
「何だ、この矢は」 さ
さんたは頭だけを少し左に傾けた。
「一瞬、作ったぞ!」 にゃ
「今だ!」 ケ
「うわあぁぁぁぁぁ!!」
大声と共に渾身の力を振り絞る。
「しまった」 さ
黒い雲をかき消し、辺りが白い光に包まれる。
「しくじったわ」 さ
悪党の決め台詞をもらすさんた。
魔法で作ったストーンゴーレムは崩れ落ちて岩に戻り、竜牙兵も牙に戻った。
「観念しろ、しばらく魔法は使えねえ、お前の負けだ」 こな
「それはどうかな」