「いるかよ、屋根を吹き飛ばせ!」
目の前にある炎の渦は、威力を増し、天井に向かって行く。
地下にあったはずのこの神殿から空が見えるようになった。
しかし空は昼間であるにもかかわらず暗く、黒い雲が渦巻いていた。
「やばいぞホッホー、魔法で何とかしろ!」 こ
「よし、万能なるマナよ、凍てつく吹雪となれ!」
ブリザードの魔法を掛ける。
若干火の勢いは弱まった。
「よっしゃ! 任せろ!」
クライは炎の中を軽く駆け抜け、飛び掛る。
「そこの女精霊使い、覚悟!」
クライの攻撃をレイピアで受け流す。
「今は待て」
いるかはクライにそう語りかけた。
「どう言う事だ?」 ク
「貴公達に助太刀する、復活するまで待ってくれ」 い
「意味がわからん、俺はくろねこを今ぶっ殺す!」 ク
いるかから離れ、くろねこの元に駆け寄るクライ。
「待てと言っている、 光の精霊ウイルオー・ウイスプ、彼に当たれ!」
スライムみたいな青白い光がクライの目の前に浮かび上がり、クライの前で炸裂した。
後ろに飛びのくクライ。
「やばい! 霧が実体化してきた!!」 ホ
だんだん大きくなってきた霧を水晶球で見ていたが、今では崩れた屋根からも見えるほど大きくなっている。
黒い霧はどんどん大きくなり、やがて実体化してきた。
「では、さらばだ」
くろねこは魔法で空を舞った。
それと同時に炎の渦も消えた。