エピローグ
消えた。
さっきまで大勢居た竜牙兵や、ゾンビ達が一瞬で消えてしまった。
「終わったのか?」
モモが呟く。
さっきまで黒い雲に覆われていた空もだんだん消え、青空が見える。
いまでは無人の野になった所をにゃんこが軍団めがけて駆けてくる。
結局最後まで見ていたにゃんこがカイザーとシンゴにに報告する。
暗黒神撃破と仲間の全滅の報は全軍に知れ渡る。
英雄達の死は全軍に重々しい雰囲気を漂わせる。
しもる王が前に出て
「我等の勝利だ、勝鬨をあげよ! 打たれた全仲間を弔うために!」
勝鬨がこだまする。
その中からシンゴとカイザーと数名の神官が軍を離れる。
にゃんこが来た方面に歩いている。
「いるな」
カイザーに呟く。
「ああ、いるな」
カイザーが答える。
歓びの輪を離れ、林に入った。
「俺は宗派が違うがな」
幸運の神の司祭であるカイザーは一歩引いた所にいる。
「ファリスよ」
その声に導かれ白い霧は神官の周りを取り囲んだ。
「ファラリス撃破、感謝する」
そんな神聖語が響く。
「我等ではありません、偉大な神官、戦士、そして魔法使いが行ったことです」
「やはり我ら神は地に降りてはならぬ」
「そんなんわかっとるわい」
神に対しても態度を一貫するカイザー。
「神よ、一つだけ願いが」
「聞こう」
「せめて…」