変わったこともあった。
今は廃墟となったナラ王国の王としてロシニョールの元建国王シンゴ卿が迎えられた。
国の再生の実績を認められてのことだろう。
宮廷魔術師にシャーマンではあるものの松本さんが、騎士団長にカオスさん、そしてこの戦いで腕をやられてシーフとして働けなくなったモモさん、傭兵団長にうきょーを。
聖騎士団長をケンタがやることになった。
俺たちより先に復活したいるかも元のナラ王国魔術団長に任命された。
宮廷付司祭をなんとカイザーがやることになった。
「しばらくだけや」
そんな事を言っていた。
「大稼ぎしてやる」
二代目ショップカイザー社長に任命されたにゃんこは会長のカイザーの助けを得ていろんなところに飛び回っている。
クライはもともとシンゴ、うきょー両名の居た神殿を任された。
貴重品保管庫の番人としても役立ちそうだ。
「なあ、本当にガッセに戻らないのか?」
ケンタが俺に言う。
「ああ、今の所な」
俺はと言うとガッセの宮廷魔術師に戻れという辞令を貰った。
「じゃあ俺と一緒にナラに来いよ、まだまだ人が足りないんだ」
「いや、やっぱり戻るならガッセなんだ」
「そうか、これからどうするんだ?」
「もう少し見聞を広めてくる」
「まだ冒険者やるのか?」
「ああ、今までの俺は胃の中のオカズだった」
「池の中のかわずね」
ひさびさにネタをやってもあっさり交わされる。
「さんたに魔法力で負けたり、くろねこに立ち向かう体力も無かったり」
「ほう」
「ケンタみたいに聖なる血の持ち主でなけりゃ、こなみたいに力がある訳でもないし、クライみたいになんでも器用にこなすわけじゃない」
「そうかな」
「ああ、それにまだまだ知らない魔法がある、指輪に知らされたよ」
さっきまで指輪のあった指を眺める。