「名前は何にしよう」 シ
「そうですねー、えんざーきーにしましょう」 にゃ
「なんで唐揚げ?」 シ
「なんとなく」 にゃ
「それはまずいっしょ」 シ
こくこく
赤子もうなずきました。
「じゃあ、桃太郎は」 にゃ
「長いから短縮形モモにしよう」 し
ふるふるふる
赤子は嫌がりましたが、
「おお、子供も暴れて喜んでいるぞ、ばあさん」 シ
「よかったですねぇ」 にゃ
がーーん
Σ(:ω:)
こうして、まるでやっつけ仕事のような名前の決め方で、
桃太郎、略してモモと名づけられました。
子供のいなかった二人は、モモをかわいがりました。
おじいさんはモモが立てるようになったら、靴代わりに鉄下駄、服は鉛入りの服を着せこみ、
徹底的に鍛え上げ、鍛えると称して木刀でめった打ちにしました。
おばあさんは、「これからの男、家事も出来んと生きてはいけぬ」
と言って、5歳の頃から家事全般を任せるようになりました。
おかげでモモは幸か不幸か鍛え上がり、
「お前は人間じゃない、このモモ野郎!」となじられても、一撃でたたき伏せられるようになり、
同級生はおろか、年上にすら敵はいなくなりました。
が
おじいさんとおばあさんにはかないませんでした。