翌朝

「おじいさま、おばあさま、では行って参ります」  モ

「これ持って行けや」  シ
と言って何かを渡そうとしている。

何か武器でもくれるんだろう、なんだかんだ言いながらでも優しい所あるじゃないか。

「ほれ」
といって渡して来たのは針の剣と、金と書いた腹巻だった。

「おじいさま、何かストーリー的に間違いはありませんか?」  モ

「ドアホ!昔話の王道やないか!これで鬼の首とって来い!!」  シ

無茶だ・・・刺すだけで、切ることも出来ないじゃないか。
さらにこんなもので防御も何もあったもんじゃない。
ケツにビンタだけでも効きそうだ。

「あとこれを持って行きなさい」
とおばあさまはきびだんごを手渡してくれた。

「あ、ありがとうございます!」  モ

「どうせアンタ友達ついてきてくんないんでしょ、これで動物でも騙しな」  にゃ

ヒデえババアである。
ちらと きびだんごの袋に目を落とす。

「賞味期限  1月1日」

二ヶ月は超えてるじゃないか、賞味期限。

「で、では行って来ます」  モ

「行け行け」  シ

「山分け、忘れんなよ」  にゃ

ひでえジジイとババアだ。