この回先頭打者のこなみるくが疲れの見え出した相手ピッチャーの制球難によりファーボールで一塁へ。


しかしデブ三振。


5番のモモが(地味に)一二塁間を割るヒット。


ランナー1,3塁。


「おい大石!行けよー!」シ

「かっと〜ばせ〜!」こな

「わっしょいわっしょい!」ホ


「応援は統一してくれ!」大


「だって応援人員居ないもの仕方ないっすよ」ね


「皆さん来られました〜〜」

あいが上からそう言うので応援団の居る辺りを見てみる。


チアガール服のにゃんこ


学ラン(長ラン)を着込んでいるいるか。


太鼓を何かに取り憑かれたかのように叩いている葉子。


応援に確実に無意味なドラムセットを持ってきた琴乃。


「だから応援は統一してくれって!!」大


「太鼓おかしいっすよ!」藤


藤田が指摘したように太鼓がなにやら様子がおかしい。


応援といえば大太鼓が普通なのだが、葉子は取り憑かれたかのように和太鼓を叩き倒している。


「和太鼓合わん合わん!」ホ


和太鼓のせいでリコーダーの音は全く聞こえなくなっている。


「いるかねぇさん怖いんすけど」大


ヤンキーである。


昭和の時代のヤンキーがここに光臨したといっても良いくらいのいでたちである。


「何?何か文句あんの?」い


「全く無いです」大


萎縮しながらバッターボックスに入る大石。


ダン!ダダン!ダダダダダン!

ダンダカダンダン!ダンダカダンダン!

ダダン!ダダン!!


応援する気は更々無く、己が思う音を和太鼓という武器により叩き出す葉子。


トランペットで(ようやく普通に)応援歌を吹奏するにゃんこ。

「チアの服意味無いですやん!」藤

「サービスじゃんよー」に



本当はただ自分が着たいだけだった。


トランペットに合わせてドラムを狂ったように叩く琴乃。


萎縮したまま一度もバットを振らずに打席から帰ってくる大石。


「テメェ!私らが応援してんのに三振する馬鹿があるか!ヤキ入れんぞ!!」

萎縮した大石をさらに詰めるいるか。

敵は三塁側ではなくベンチの上に陣取ったようだ。


「おい新人、判ってるんだろうな、」

いるかは若人を脅し もとい心から応援した。


「は、ははははは」


『い』 はねっしーの口から出てはこなかった。


打たなければヤキを入れられる。


キン!


ねっしーは打った。


苦手のアウトコース低め一杯を身を乗り出して球を捕らえた。


恐怖から球に食らいついた。



これがボールに食らいつくという事か


ねっしーは監督からも教わらなかったことを応援席のいるかから学び取った。


あいさけ高校に待望の一点が入る。


2アウトランナー1.2塁


バッターボックスにはホッホー。


「なぁ、たまには監督らしくサイン出せや」シ


「わわわ、わかっとるわい!今出そうと思ってたんじゃ!」

慌てるカイザー。


しゅっしゅっしゅ


ゲッ!という顔のホッホー。


「今のサイン何?」シ


「デッドボールのサインや」カ


「お前無茶言うな!そんな指示ありえるか!!」シ


「そんな事言うとる間に2ストライクやないか!こらホッホー!行け!!逝かんかい!」


しゅるるるるるーー!


石田の投げたボールはど真ん中の超速球


145キロは出ていたであろう。


がつん!!


ホッホーはホームベースを踏み、ボールに当たりに行った。


ばたん


そしてそのまま倒れた。



ストライク!バッターアウト!チェンジ!!



「何でじゃーーー!!」

カイザーは鬼のようにキレている。


「アホか!ストライクゾーンで当たってもデッドボールになるか!!」シ


「へ〜、知らんかったわ、ほれ、ホッホー頑張れ、立て」


「ボケ・・・監督が」ホ

ホッホーはベンチに下がっていった。

藤田とクライに肩を借りながら。